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90年代前半のアジア各社の成田以遠路線
このページの最終更新日 2015年10月17日

 飛行機の性能が十分ではなく、アメリカ直行便の設定可能都市に制限のあった時代。しかも今ほど新興国が発展していたわけでもないことから、アジアの航空会社にとって、日本発着需要も取り込める以遠権を活用した自国〜東京〜アメリカ路線は魅力のあるものだったのでしょう。

 1991年9月時点での、アジアの各社によるアジア〜日本〜アメリカ路線の時刻表です。当時は、
・シンガポール航空 シンガポール〜成田〜ロサンゼルス線
・タイ航空 バンコク〜成田〜シアトル〜トロント線
・マレーシア航空 クアラルンプール〜成田〜ロサンゼルス線
・中国国際航空 上海〜成田〜サンフランシスコ線
・大韓航空 ソウル〜成田〜ロサンゼルス線
・中華航空 台北〜羽田〜ホノルル線
の6路線が運航されていました。現在ではこの半分が残るのみで、大韓航空はロサンゼルスからホノルルに就航路線を変更しました。なお、中華航空は台湾政府と北京政府との政治問題から、この時点では北京政府側の各社とは同じ空港の利用を避け、羽田に就航していました。(2002年に成田2本目滑走路開業時にこの取り扱いは終了)
 その後飛行機の航続距離も伸び、地球のほぼ裏ともいえるシンガポール〜アメリカ線ですら直行便が可能になりました。しかし、ここまでの長距離線は燃費などのコスト面から問題があったようで、再びどこかしらを経由する形になっています。(シンガポール航空が2018年にもA350-900ULR型で再開予定)
 ただ、成田経由を一度止めた各社やそれ以外の各社が増便を行う際には、発着料の安い台北、香港、ソウル(仁川)経由を選択するケースが多くなっています。

時刻表データの参照元) JR時刻表 1991年9月号



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